ニールセンがアメリカで調査をした結果によると、このプロダクトプレイスメントを活用することによってリアルタイムでテレビを視聴しない消費者にもリーチできることがわかりました。
対象となった番組は現在 Netflix で配信中の「コブラ会(COBRA KAI)」で、この番組では4つのブランドがブランド・インテグレーションとして登場しています。
なお、調査期間中、「コブラ会」視聴者のうち約10%は、リアルタイムでテレビ番組を視聴していませんでした。
そのため、この4つのブランドは、仮にリアルタイムのテレビ上で広告を出稿したとしてもその10%にはリーチできず、プロダクトプレイスメントによってのみ、これらのリアルタイムでテレビを視聴しない消費者に対してリーチすることができたと言えます。
例えば、番組の主人公がいつも飲んでいるビール「クアーズ(COORS BANQUET BEER)」は、番組開始から4週間で21歳以上の視聴者に対して、約1億7000万インプレッションを獲得しました(図表3)。
有料インターネット動画サービスの利用が多い若年層ほど、プロダクトプレイスメントにより購入意向が向上するという結果も明らかになっています。
ニールセンの「トータルオーディエンスレポート」によると、49歳以下の年代において50%前後の消費者が、有料インターネット動画コンテンツの中で使われている商品に対し、購入意向を示していました。